酸素吸入が必要なお客様

お客様各位

 

航空輸送は最も早く、便利な交通手段として、快適性と平穏性というメリットがあります。ただし、長期間の飛行や高い気圧および客室環境などの要因が体調に悪影響を及ぼし、ご病気のお客様の症状が悪化するおそれがあります。そのため、熟慮いただいたうえで、医師の助言に従って飛行機を選択するようお願いいたします。

 

海南航空をご利用のお客様で、フライト中に携帯用呼吸補助器が必要な方は、安心して旅をお楽しみになれるよう、以下の説明をよくお読みになり、旅のご準備を進めてください。

  1. 一. 定義

    1. (1) 酸素吸入が必要なお客様とは、航行中に個人向け呼吸補助具を使用する必要がある方のことです。

    2. (2) 呼吸補助具には、携帯用酸素発生器(POC)、持続式陽圧呼吸器(CPAP)、通気機、呼吸機があります。



  2. 二. 適用範囲

    海南航空の国内線、国際線および地域線(海南航空が運航するコードシェア便およびチャーター便を含む)に適用されます。



  3. 三. 搭乗のご案内

    1. (1) 健康状態の要件

      当社では、昏睡状態にある方または地上でも酸素の吸入が必要な方は運送いたしかねます。

    2. (2) 器具の機種に関する要件

      旅客は、中国民間航空局(CAAC)、米国連邦航空局(FAA)、または欧州航空安全局(EASA)などが承認した航空適格証明書を備えた携帯型酸素製造機(POC)を携帯し、機内で使用することができぃます。

    3. (3) 器具のバッテリーに関する要件

      国際民間航空機関(ICAO)の『危険物の安全航空輸送技術要件』のリチウム電池に関する輸送制限により、お持ち込みいただくスペアバッテリーではお客様の酸素供給を維持できない場合、当社では輸送できません。



  4. 四. 搭乗の申し込み

    1. (1) 申し込み方法

      1. 1. 国内から出発するお客様は以下の場所でお申し込みいただけます。

        1. ① 海南航空の直営チケット販売所

        2. ② Customer service hotline 95339.

      2. 2. 海外から出発するお客様は、当社の海外オフィスでお申し込みいただけます。

      3. 3. 各直営チケット販売所、正規の販売代理店、海外オフィスでは、現地出発便の申し込みのみを受け付けることができます(乗り継ぎを含むすべての航空便を当社が運航する場合、始発地で2本以上の航空便を申し込むことができます)。


    2. (2) 申し込み期限

      お客様が航空便の出発48時間前までに当社で申し込む必要があります。



  5. 五. 必要書類

    以下の要件に従って、必要書類をあらかじめご準備ください。

    1. (1) 医療診断証明書(原本と写しが必要)

      1. 1. 発行要件

        1. ① 医療診断証明書は、最初の航空便の出発前10日以内に発行されたものが有効です。中国国内の県・市または同等レベル(国家2級甲など)の医療機関の担当医師が記名・押印し、さらに医療機関の押印がある医療診断証明書のみが有効と認められます。

        2. ② 海外および香港・マカオ・台湾では、公的機関が認証した有資格の医師が発行するものに限ります。アフリカ地域の場合は、中国系の医療機関が発行する証明書でも問題ありません。

        3. ③ 国内では、最初の航空便搭乗までに、中国語の医療診断証明書を提示しなければなりません。国外では、英語または中国語の訳文が添付されている他の言語の医療診断証明書を提示しなければなりません。

      2. 2. 内容の要件

        診断証明書には、「XXXX年X月X日まで搭乗が可能であること」を証明する内容と発行日が必要であり、さらに「当該のお客様は視覚・聴覚による呼吸補助器具の警告信号を認識する能力を有し、他人の協力がなくても警告信号に応じて適切な行動をする能力を有している。当該のお客様は渡航時間の全体/一部において呼吸補助器具を使用する必要がある」、「お客様が必要とする酸素濃度、呼吸設備のバッテリーおよびスペアバッテリーの稼働時間」を明記する必要があります。

      3. 3. 医療診断証明書の控えには、お客様(またはその保護者)が「この控えの内容は原本と同一です」と明記したうえで、お客様(またはその保護者)と付き添いの方が署名するものとします。


    2. (2) 申請書を提出する際、お客様は『お手伝いの必要なお客様向けサービス利用申請書C』に正しく記入しなければなりません。



  6. 六. 呼吸補助器具およびバッテリーに関する要件

    以下の要件に従って呼吸補助器具を事前にご用意いただき、バッテリーが器具の稼働要件を満たすことをご確認ください。

    1. (1) 基本要件

      1. 1. 器具には、当該器具が性能テスト済み、かつ中国民間航空局(CAAC)、米国連邦航空局(FAA)、または欧州航空安全局(EASA)など(フライトに関連する各国政府規制要件も含めて)認証済みであると明記された製造元のラベルが必要です。

      2. 2. 器具は当社の客室内持ち込み手荷物の重量とサイズに関する以下の要件を満たしている必要があります。


    2. (2) 機器のブランドおよび機種の要件

      FAA認定のPOC機器のリストに基づき、お客様は下記ブランドおよび機種の呼吸補助器具を客室内に持ち込むことができます(これ以外の装置の運送は認められません)。下記のウェブサイトで、最新の認定POCブランドモデルを確認できます。

      http://www.faa.gov/about/initiatives/cabin_safety/portable_oxygen/


    3. (3) バッテリー要件

      1. 1. 装置が途中で使用できなくなることを避けるため、予定飛行時間の150%以上の電力を呼吸補助器具に確保できる十分な数のスペアバッテリーを客室内に持ち込む必要があります。(注意:呼吸補助器具の取扱説明書に記載されている本体およびスペアバッテリーの持続時間に基づき、必要な酸素量に応じてバッテリーを完全に充電したうえで、必要なスペアバッテリーをご用意ください)

      2. 2. 器具稼働用のスペアバッテリー(リチウム電池およびその他の電池を含む)はICAOの以下の輸送規制に準拠しているものとします。

        1. 1) リチウム電池:電池のワット時定格量は160 Wh以下またはリチウム含有量は8 g以下でなければならず、酸素装置の必要な方はバッテリーを1名あたり2個まで客室内に持ち込むことができます。予備バッテリーはショートや破損を防ぐために厳重に梱包する必要があります。

        2. 2) 充電式乾電池:お客様が必要な酸素量に応じて乾電池式のスペアバッテリーを客室内に持ち込む場合、スペアバッテリーは非導電性材料で分離して、濡れないようにするものとします。



  7. 七. ご搭乗手続き

    お客様は搭乗日に、必要書類の原本(『医療診断証明書』『海南航空特別旅客サービス申込書C』3部)をご用意のうえ、航空便の出発2時間前までに空港の海南航空チェックインカウンターでチェックイン手続きをする必要があります。